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質問
PLが適当なところ(コードの教会)へ行って筋トレをはじめた場合、どう処理したらいいんでしょうか? イベントを起こしてそっちへ誘導しようとしたんですが、PLが強情で食いついてくれません。かといって、際限なく筋力を上げてしまっていいわけはないですし。仲間を集めるときに、必死だったもので「なんでもできるから!リアルだから!」とか言っちゃったのがまずかったみたいです。そこを盾にとられてる状態です。[Sage:148]
回答
ルール上、訓練による筋力アップはありえないことを明確に伝える。その上で、キャラクターレベルの上昇に伴う能力値の成長、マジックアイテムによる能力値の強化、ウィッシュによる永久的な体得ボーナスの存在を教える。とにかく冒険に出て経験点と資金を得ることが筋力アップの唯一の手段であることを明確に伝え、他のプレイヤーの邪魔にならないよう忠告をする。とにかくルールで可能なこと、不可能なこと、DMとplで共通認識を持つことが大切でしょう。[Sage:149]
適当なところが街中である場合、その場所に関係のあるNPCを出して抗議させる。最悪、衛兵を呼んでもらってもいい。あるいは、腕を磨くためには……依頼させる。適当なところが街の外である場合、ワンダリングモンスターを出す。どちらの場合も、筋トレが行える場所(兵舎)などに誘導する。そこでモンスター退治などの依頼を出す。生活費を容赦なく取り立てる。街がモンスターに襲撃される。領主が事件のために兵士を強制徴集する。
自分であれば、可能な限りその世界の中で問題を解決するようなマスタリングを試みる。[Sage:150]
生活費を容赦なく取り立てると、金が不足してくるだろうから否応なく冒険に出ざるを得ない。
コードの教会なら話は早い。教会への奉仕、神様のお告げ、なんでもござれ。教会の徴収(金にせよ、労働にせよ)はきっちりしてる。DMGや中世ヨーロッパにあったように10分の1税辺りは普通だと思う。死にかけた病人や血だらけで助けを求めに来た幼子、火急を告げて息絶える若いクレリックなど、引きのネタには不自由しないと思う。
できれば、様子をきちんと描写して助けに行かないのは人非人だと思わせるようなマスタリングを。血まみれのままPCの足にすがりついて額から血を流すまで土下座する依頼人をぜひ熱演して欲しい。それでも引き受けなければ、代わりに行ったNPCの口からむごたらしい惨状を語らせるとか、その事件を切っ掛けにコードに絶望して闇に走った若者を将来敵として出すとか。とにかく、PLに自分たちの選択の結果をきちんと提示すればいいと思う。[Sage:152]
経験から言えば、一度自分たちの無作為でむごい結果が出ると、普通のPLはきちんと考えるようになる。ただし、乱用は禁物。納得できる展開や救済策を用意しておかないと、PLがNPCを自分たちを追い込むための道具としか思わなくなる。PLに信用され、PC達の行動が世界に反映される、箱庭型のマスタリングを行えば、楽しいセッションができるようになると思う。
あと、きちんと助けに行ってくれたら、救助された人々の感謝や教会関係者のねぎらい、ライバル達の負け惜しみ、やっかみ、賞賛などを
きちんと描写すること。ライバルなどの存在も冒険の動機付けになる。とにかく、その世界に生きる人々をきちんと描くこと。
PC達の活躍を見て冒険者を目指す子供(将来腹心や従者になるかも知れない)、収穫祭の度に招待してくれる村、PCの名前が付いた子供、顔なじみになった村長の代替わり、教会内の派閥争い、酒場での武勇伝の誇示、そういったものが次の冒険の動機付けになると思う。
最後に、なぜPC達に依頼するのか、きちんと筋の通った理由を考えること。DMとしてではなく、その世界の中の事情(教会、他の冒険者達、依頼人)などの理由として。DMの作為は禁物。できれば、他の依頼や仕事も用意して、引き受けるかどうかは最終的には自由意志に任せること。DMとして強制するのではなく、世界と中の人々を描写し、PC達の行動を世界に反映させることで間接的にPCを動かすこと。
[Sage:153・154・155]
「なんでもできるから!リアルだから!」と言っちゃったのが、問題ですよね。邪推だがPLはUltima Online等の一人で鍛えリゃ強くなるよゲームのプレイヤーじゃないか?
みなさんのアドバイスは的確だけど、マスターの腕もかなり要求されそう。俺なんか脈絡もなくダンジョンの中からシナリオ開始とかやってたりしました。やっぱハックアンドスラッシュと安っぽい謎解きの方が入り易いと思うですよ。まずはTRPGが面白楽しいものだと認識してもらわないとね。DM経験は無に等しいPLの意見でした。[Sage:156]
筋トレは、確かにリアリティで考えれば鍛えたら筋肉は増強されるんだよね。命をかけた冒険に行くんだから、その前にトレーニングを積もうというのも納得いく話だ。
わたしは素直に、ゲーム的に諦めてもらったほうが話が早いと思う。フレイバーとして筋トレはできるけど、ゲーム的に有利には働かないよ、と。相手は「なぁんだ、自由じゃないジャン」という顔はするかもしれないけど、もともと友人・知人なんだよね? 相手もこだわり(意地)を捨てて付き合ってくれると思うし、それでもだめなら、正直相性が悪かったと考えたほうが早いと思う。[Sage:161]
僕は良くやる手段なんですが、「そういうトレーニングは、敢えてPLが宣言しなくてもキャラクタは普段からやっていることなんですよ。だから4レベルに1度何か能力値が上がるのです」
というのはどうでしょうかね。結局、PLの宣言がPCのやっていること全てにはなり得ないのでいいんじゃないかと思うんですが。
もし、「私(PL)が宣言していないことはキャラクタは、一切行なっていないことにして下さい」と言うようなら、10分後位に、「じゃあ、貴方のPCはこの10分間、呼吸をしなかったので死にました」とか言ってしまえば良いかと。極端ですが。[Sage:164]
筋トレで、上げてやればいいじゃないですか。どんどん上げてやんなさい。でも1上げるのに100日とかかかるしカンバレと。
DM「で、他の君達は100日間どうするの?」
PL「うーん、生活費も無いしヒマだし冒険に行くよ。」
DM「へーい。じゃあギルドにでも行って仕事探すかね?」
PL「おっ、オークの戦闘部隊退治か。やってみるか。」
DM「じゃあ旅の準備しないとね。その頃筋トレ君は腕立てをしている。どう?調子は。」
筋トレ「正直つまらない」
PL「冒険行く?」
筋トレ「行く」
[Sage:166]
■ こんなトレーニング・ルールは如何?
筋肉トレーニングの、成果が現在のPCの筋力と考えれば全て丸く収まる。んで、もし上昇するよと宣言してもうたら、一日1GP分の労働・訓練をWishに換算(26530gp分)しただけやれば上昇することにしてやってもいいかも。でも、日々の鍛錬を欠かしていないからこそ、4レベル毎に能力が上がったりするわけだ。[Sage:158]
トレーニングも程度の低い経験とは考えられますかね。「トレーニングがんばったの?じゃあ1点ね」とか。そしたらSTRはあがらなくてもそのうちレベルは上がる。「レベル上がるまで続けるって? 実践を伴わない訓練じゃあ時間かかるので年をとるよ。いい?」[Sage:159]
■ アドバイス
PCの行動で、DMは困らない、DMは怒らない、DMは失望しない。困るのも、怒るのも、失望するのもその世界の住人。PCが冒険に出ないのであれば、その日常をきちんと描写し、その結果をPLに伝えてやればいい。
もちろん、場所を貸している教会が文句を言ったり、他の冒険者達がチキン野郎(臆病者)と馬鹿にしたりするのはあり。それを窘めてくれる人もいるかも知れない。その世界でPCの行為がどう評価されるか、それをきちんとマスタリングできるようになれば大丈夫。最初は誰でも上手くいかない。[Sage:160] |