Wizards of the Coast（TSR）
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　AD&D 2nd末期のグレイホークサプリ。中身は128ページ＋地図（地方と市のリバーシブル）＋16ページの小冊子。小冊子はネタ帳＋町などの重要地点の地図。以下本の内容。

The Greyhawk Campaign
　グレイホーク系サプリの一覧が３ページに渡って列挙されている。サプリ名、番号、出版年と簡単な説明つき。これは便利。

The Gem of the Flanaess
　　グレイホーク市がどれほどフラネス地方で栄えているか。交易、外交、金融、防衛、学問、魔法、信仰、冒険の各項目について、The Center of Trade, The Center of Diplomacy...とわざわざ見出しで分けて述べられている。考えようによっちゃ傲慢。

The World of Oerth
　惑星オースの情報。直径約８０００マイルの球形の天体らしい。

The Flanaess
　フラネス地方の文化、地理、歴史。おおむね3eのグレイホーク・ワールドガイドと同内容か。

The Calender
　グレイホークの暦について。季節に１度の祝祭について詳しく解説されている。重要なのはグレイホークの空を行くふたつの月の運行と季節の移り変わり。

The Climate of Greyhawk
　　これまた重要な情報。各季節について表が用意され、天候、気温、降雨をランダムに決定できる。季節の区分は冬/早春、春、初夏、盛夏、初秋、晩秋の６パターン。表で決定された各項目から風の強さや降雨時間なども決定できる。また天候などによって影響を受ける事柄（足跡追跡や遭遇距離など）が一覧になり、参照すべきＰＨＢ、ＤＭＧのページが分かるようになっている。これは3eでは使えないけど心遣いに感心。

The Domain and City of Greyhawk
　128ページ中半分以上がこの章。かなり詳細な設定があります。

重要情報追加。
　毎月の日の出・日の入りの時刻が載っている。

The Domain of Greyhawlの章
グレイホーク市の歴史

グレイホーク政府
　　現在の政府は１２〜１８人（定数無し）の議員からなる議会に運営されている。議員の内訳は、いわゆるシーフ３、クレリック４、商工系６、ウィザード２など。

一般的な軍・警察ＮＰＣの例

法律と刑罰
　武器の制限もあって意外としっかりしてる。公共の場での呪文は発動もNG。ただし目的（正当防衛、悪人の捕縛など。犯罪捜査は微妙）によっては許される。刑罰も厳しめ。例えば殺人は死刑か終身刑とか。
　人権があるのは人間とデミヒューマンだけ。モンスター（マインドフレイヤー、ドッペルゲンガー、リザードマンなど）を殺しても殺人罪に問われないっぽい。ヒューマノイドの権利は限定的。裁判官任せなところがある。使い魔の扱いも微妙だが、喋れると有利かも。

グレイホークの人々について
　人口の推移、種族ごとの構成比や扱い等。ハーフオークやヒューマノイドについても述べられている。重要。　上流階級〜貧困層がそれぞれどんなかという説明も詳しい。

　あとは地理的な説明が中心なので割愛。面白いけど書き出すときりが無いので。
［【灯台】未訳サプリ初心者指導センター：78・80・86］