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Mindscapes:A Psion's Guide

Malhavoc Press(http://www.montecook.com/
製品ページ(http://www.montecook.com/mpress_Mind.html
製品の目次(http://www.montecook.com/mpress_Mind1_TOC.html
7ドル/PDF

 先日出たばかりのd20サイオニック・ソースブックです。著者は、Psionics Handbookを書いたBruce R. Cordellです。前作のITCK(If Thoughts Could Kill)の発売から丁度1年が過ぎていますね。
 Mindscapesは、PDFでVol.1・Vol.2が出た後、製本版が発売される事になっています。Vol.2は3月に、製本版は5月に発売予定です。

 まず、本のレイアウト。表紙を見ると分かるかもしれませんが、The Banewarrens以降の物と同じです。個人的にはやや見難いと思うのですが、そんな意見が出てないのを見ると、一般的に受け入れられているのでしょう。
 目次は、上記のURLを見てもらうとして、各章を順におっていきます。

 導入−Mind, Matter ans Reality(P.3)
 何故このルールブックを書こうと思ったか、読む上での注意点等が書かれています。記号の説明もありますので、簡単に目を通した方が良いでしょう。ここを読むと、コアルール+PsiHBの他に、BoEM 1・2を参照する場合があるようです。
※ BoEM:Book of Eldritch Might、Malhavoc Pressより発売中の、Arcane Spell(秘呪魔法)系のソースブックです。

 第1章−Mindscape Psionic Combat(P.4〜12)
 Mindscapesの目玉とも言えるルールです。現状のPsionic Cambatを完全に別なものにする為、PsiHBかMinscapesのルールが二者択一で選択する事になります。
 さて、このPsionic Combatですが、通常ラウンドと通常ラウンドの間に起きるとあります。続いて、通常の行動+Mindscape行動を取れるとあります。追加のMindscape行動が取れるという事でしょうか。
 ステップ1:Mindscape構成
 MindscapeとはPlane of the Mindの事で、2体の互いに気づいているサイオニック・クリーチャーの共鳴で形成されるものです。この中で、両者はアバターを呼び出し、Psionic Combatを行います。
 ステップ2:戦闘開始だ
 Mindscape構成後、戦闘を望むのであればイニシアティブを振ります。現時世界と同じ判定方法と修正値を使います。どちらか一方が、戦闘を望めば、もう一方は拒む事はできません。
 ステップ3:モード宣言
 6つあるモードの内、どれにするか宣言を行います。イニシアティブの低い者が先に宣言します。一度モードの宣言すると、次のラウンドまで変更できないので、イニシアティブ値は重要になってきます。
 ステップ4:対抗判定
 宣言後、高いイニシアティブ値の時に、2体のアバターが衝突します。モード判定を行い、結果が高い方の勝利となります。この判定を終えて、現実世界での行動になります。
 ステップ5:モードによる効果
 判定に勝った側のモードによる効果が現れます。その後、通常の戦闘と同様に処理していきます(モードによる効果はありますが)。但し、このPsionic Combatはノンサイオニックは気づく事はありません。
 ステップ6:ラウンド終了
 ラウンドが終わって、まだ戦闘が続いているのであれば、ステップ3に戻って繰り返します。
 長々と書きましたが、これが新しいPsionic Combat Modeのルールです。
 手順の説明があった後、戦闘例が載っています。PHB8章の例とは違い、サプライズラウンドだけですが、分かり易いかと。また、3人以上のサイオニックが集まった場合、HasteやSchismの影響下にある場合等々のMindscapeの説明もあります。
 この章の最後に、PsionとPsychic Warrior、PsiHB・ITCKに掲載の上級クラスの修正について載っています。各クラスはMode Check Bonusという新しいボーナスを得ます。これは、他社のサプリでは当然載っていません。ですからこの戦闘ルールは、現状ではMalhavoc Pressのサプリ掲載クラスのみが使う事ができます。

 第2章−上級クラス(P.13〜40)。
 12種類追加されており、全てMode Check Bonusを持っています。以下が、その一覧です。全部説明するとさらに長くなりそうだったので、各クラスについてはHDだけです。
・Astral Zealot(d4)
・Cerebral Rager(d6)
・Chakra Savant(前と同じ)
・Chronorebel(d6)
・Crystal Proselyte(d4)
・Ghostbreaker(d8)
・Innate Pretender(d6)
・Lucid Cenobite(d8)
・Pattern Master(d4)
・Psychic Chirurgeon(d8)
・Spirituel(d6)
・Voce Warrior(d12)。

 第3章−フィート(P.41〜44)。
 14個のPsionic、2個のItem Creation、5個のMetapsionicの各フィートが追加されています。この内5個はPsiHBからコンバートされたものです。Item Creationはどちらも、タトゥーを強化するものです。他には、敵のパワーを予見して取り消すフィートや、追加コストなしでダメージを少しだけ追加するフィートやら、色々なフィートがあります。Mindscape Psionic Combat能力を強化するフィートもあります。

 第4章−サイオニック・パワー
 サイオンとサイキック・ウォリアーの追加パワーです。各レベルで最低でも1つ追加されています。PsiHBのPsionic Combat Modeは、パワーとして収録されています。

 第5章−サイオニック・アイテム
 Psicrystal Staff・Companion Stone・Synaptic Masksという3種類のアイテムがあります。スタッフは、最初はPsicrystalとして少しばかりの力しかありませんが、これにSetting Stoneを追加していく事で、強力にできます。ストーンは、Ioun Stoneが使用者ではなく、杖の周りにあるものです。前述のSetting Stoneと効果は似ていますが、それが大きく違う点であります。最後にマスクですが、スキルにボーナスを得るアイテムです。

まとめ
 サイオニックPCがいるならば、新戦闘ルールは導入を検討してもいいのですが、いない場合はあまり使えません。サイオニック同士の戦闘が前提な為、NPC同士で行っても盛り上がらないですし。既存のサイオニック・アタックは、パワーと同じ扱いになっています。Mind Blastは、Mind Flayerが使った時のみ3d4ラウンドもスタンします。

 Psionics Companionに続いて購入したこのサプリですが、導入するかは別として結構楽しめました。サイオニックに甘い私の点数は、★★★★です。
 新戦闘ルールを導入するには、DMとPCの両方にサイオニックが必要です。それ故、プレイ状況によっては、使いにくいサプリかもしれません。加えて、他のサプリに載っているクラス(含む上級)は、このルールをそのまま使う事はできないですしね。
[【D&D・d20】サイオニックを語るスレ【Dark Sun】:4〜9]

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