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If Thoughts Could Kill

Malhavoc Press

 サイオニクス・ハンドブックの著者、ブルース・R・コーデルが他社から出したサイオニック本。

第1章および第2章
 10レベル用シナリオ、全部で32ページ。以下その内容について、裏表紙の適当訳だからネタバレの心配は無いと思う。
 サイオニクスのあり方そのものを司るというアーティファクト「クリスタル・コンシャスネス」の支配権をめぐってサイオニック・リッチ、秘術系術者集団、サイオニクス・ギルドが争うというシナリオ。

第3章 新クリーチャー
 サイオニック・リッチのテンプレートとモンスター1種。PC用種族Kureshは三ツ目のサイオニクス適応種族。

第4章 特技、アイテム、そしてパワー
 特技4つ。うち目玉になりそうなのはサイオニック修正系特技で増えるパワー・ポイント消費の限界を緩和する≪トランセンド・リミッツ≫。呪文に例えると、コストさえ支払えば1レベルのウィザードがマジック・ミサイルを≪距離延長≫できるようになるようなもの。
 アイテム4つ。うち1つはシナリオのキーになるアーティファクト。のこりの3つはこの章で追加された特技やパワー絡み。
 パワー9つ。レベル高め。従来パワーの改良版みたいなのもある。積載重量が5倍になるインプルーヴド・テレポートとか。
 それから、「セカンダリ・ディシプリン」というヴァリアント。必要な能力値が多すぎるサイオンの辛さを緩和するようなルール。プライマリ・ディシプリン以外の5つのうち、ふたつをセカンダリ・ディシプリンとして選択して、そのディシプリンの能力をプライマリで代用していいというもの。パワー習得数やパワー・ポイントがちょっと増える新しい表付き。

第5章 カラーレス・アデプト
 サイオニクス版のギルドメイジみたいな上級クラス。習得してないパワーを借りて一時的に使えるようになったり、属性の無いエネルギーでダメージを与えるColorless Fire/無色の炎やColorless Rain/無色の雨を使えるようになったりする。このふたつは物騒な名前の割に普通の威力。
 サイオンやサイキック・ウォーリアーとしての「術者レベル」は全10レベル中8レベルで上昇する。

第6章 呪文をパワーに
 PHBやMalhavoc Pressのサプリ掲載の呪文をパワーにコンバートしたリスト。解説1ページ、リスト6ページ。おいおい大丈夫かよ、ってくらいのボリューム。

第7章 サイオニクス系上級クラスのオルタナティヴ版
 たぶんこのサプリで一番有用なデータ。サプリのこの部分だけ使う人もいるかもってくらい、レンジャーのアレみたいに。というのも、このオルタナティヴ版は、いわゆる「術者レベル」が上がるようになるから。割合は10レベル中5〜7レベル。それでも、これまでソーサラー+バードみたいな成長しかできなかったサイオニクス系クラスが、ウィザード+ローア・マスターみたいな成長ができるようになるってのは大きい。
[【D&D・d20】サイオニックを語るスレ【Dark Sun】:85]

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