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D&Dのシナリオ第三弾、LV5用のシティアドベンチャー。
LV5と言えば、ウィザードがファイアーボールやヘイストを唱え、パラディンが専用の乗騎を調達し、バーバリアンが挟撃に対抗できる、という中堅への入り口。そこでシティアドベンチャーというのが意外だったが、読んでみて納得。D&Dらしい、戦闘に溢れたシティアドベンチャーでした。街中でファイアーボール撃つ時の危険性とかも書いてある。
D&Dらしさその1 街のディテール。
縮尺付き地図。冒険の舞台となる区画や建物の地図。街の区域ごとの特色の解説。
街に入る時のガード(衛兵)の要請。武器の封印(鞘の固定など)、魔法の封印(呪文要素ポーチの封印や、聖印の固定)、街中でのPCの振る舞いの制限なんかは参考になる。
その2 ボリュームとバイオレンス
間違ってもコンベには向かないボリューム。2日は遊べそうなシティアドベンチャーにびっくり。
シティアドベンチャーとは思えない事件の数々。D&Dのシナリオだよ、これ。表紙を見るだけでそう思う。
自分が使うことを考えると、得られる情報や誘導がきちんと書いてあるのが有り難い。冒険の流れは巻末にフォローチャートも用意されて分かり易くなってる。
現在進行形の事件を扱っているので、情報収集によってもPCを引けるし、事件の進行によってPCを押せる、この辺りは使いやすいと思う。冒険の導入や終幕もきちんと書いてあるので、自分のキャンペーンにも組み込みやすい。事件の背景についてもきちんと書いてあるので、応用もし易い。
シナリオの作りや書き方、舞台となる街の設定なんかも自作の時に参考になると思う。面白いシナリオもスタンダードの条件と言ってみる。
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