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Wizards of the Coast(http://www.wizards.com/)
公式サイト(http://www.wizards.com/dnd/main.asp?x=dnd/welcome,3)
製品ページ(http://www.wizards.com/default.asp?x=products/dndacc/882430000)
2001年10月/ソフトカバー/64ページ
ISBN 0786918527/14.95 ドル
俺たちが自分のキャンペーン用に作ったNPCたちだ、好きに使ってくれよ、という本。NPCはほとんどコア3冊の範囲で作られている。多少+αがあるが、その分のルールはサイドバーで説明されているから心配無用。クラスブック出なさそうな日本語環境では使いでありそう。
本文は1:Crime/犯罪者、2:Religion/宗教関係者、3:Mages/魔法使い、4:The Law/法の守り手、5:Adventurers/冒険者たちという区分で章分けされている。そして巻末には付録としてNPCのクラスを適当に決める表と、PHBのリダやジョウゼン達の5、10、15レベルのデータがついてる。
1章から4章まではそれぞれ7〜14人のNPCが紹介されてる。NPC個別の説明は、どんな奴かという一般的な記述、DMG指定の形式のデータ、行動指針の3項目。どの章も「典型的な○○」という1〜3レベルのNPCがはじめに来ている。たとえば、暴漢、神殿の衛兵、町の兵士、悪い魔法使いとか。その後は、第1章を例に挙げてみると、すり、闇商人、暗殺者、ギルド付きのクレリック、奴隷商人、ギルドマスターなどなど。種族やクラス、レベルは様々。ギルド付きのクレリックはハーフオーク・クレリック(オリダマラ)4だし、奴隷商人に至ってはジンの13レベルソーサラーだ。もちろん普通にローグやアサシン取ってるキャラもいる。
2章はいろんな種族(ヒューマノイド含む)のいろんな神格をあがめるクレリックが載ってる。この章は宗派が別れるせいか、各章で一番多い14人。マルチクラスも多いが、だいたい全員がドルイドかクレリック持ち。とまあ、4章まではこんな感じ。
5章は5人パーティが4つとピンがひとり。パーティにはそれぞれ名前がついてて、一般的な記述や戦術はひとまとめになってる。パーティ名はThe Circle of
Green、Band of the Hand、The ClawとThe Pale Grin。普通にモンスター入ってる。てか、ふたつはほとんどモンスターだけのパーティだし。最後にPC達のライバル・パーティの成長をどうすべきか、何て話が半ページほど使って書いてある。親切だ。
最後にまとめておくと、このサプリのいいところは、とっさにNPCを出しやすいこと。プレイヤーに突然、「近くの町にレイズデッド使えるクレリックいる?」とか「マジックアイテム鑑定してくれる魔法使いいないかな?」なんていわれたとき、そういう術者の準備している呪文を急に決めなければならなくなったときなんかに俄然役立つ。あと、NPCの名前と特徴や背景が決まってるところもいい。キャラが立つ。「典型的な○○」を除くとほとんどのキャラはイラストもついてるし。DMGのNPCデータとランダム特徴に決める表で満足してる人はいらないと言うだろうけど、“スペルスリンガー”こと赤のガルザ、とか、魔法の書記ヴァレン、とか言われたら使ってみたくならないか?
サイドバーになってる+αはこんな感じ
Kanto's Lament(マジックアイテム、初出)
Wrathful Healing (魔法の武器の特殊機能、初出)
Reckless Offensive (特技、初出)
Improved Sunder (特技、S&F掲載)
Ring of Magic Fang (マジックアイテム、夜牙塔の心臓掲載)
Negative Energy Wave (呪文,T&B掲載)
Power Lunge (特技,S&F掲載)
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