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Cry Havoc

Malhavoc Press
公式サイト(http://www.montecook.com/
製品ページ(http://www.montecook.com/mpress_Havoc.html
PDF版
 2003年7月/136ページ/10ドル(定価 13ドル)
製本版
 2003年10月/ペーパーバック/136ページ
 ISBN 1588460231/21.95ドル

 購入に至る経緯は2ちゃんねるのスタンダードスレで俺が戦争な妄想をしてたら、ソレを実現するならコレ、ってコトで親切な名無しさんに紹介されたのが始まり。んでもってその場でアマゾンで即買い。だって万人戦争と百人戦争両方をサポート、こりゃ買うしかない。1冊ありゃあすげえ便利。多分ね。

 An Event Bookとか書かれたこの本。イベント集だと誰もが思う。が、コレはイベントとしての戦争を扱う本だったのだ。予想以上に分厚い136p。

 1章。
 戦争とは何か? どんな戦争があるのかについて少しだけ書いてある。少ししか書いてなくて正解だ。だって誰も普通こんな場所読まない。20世紀を通過した我々こそが戦争とは何たるかを知っているのだから。

 2章。
 PCと戦争の関係。戦争の背景。戦争と各階級の関係。宗教と戦争の関係。そして戦後。やはり少量の記述があるのみでゲム的要素は無い。次の章から本番。

 3章。
 Unit Combatのルール。この本のキモ。60ページくらいに渡って戦闘ルールが。1マスは50ft.になり、1Battle Roundsは1分となった。大規模戦闘という感触。10倍づつ。1Unitには10-50体のCreatureが集う。Unitのサイズは数とCreatureのSizeで決まる。

 ■<人間10体

 ■■<人間20体
 ■■

 ■■■■■<人間50体
 ■■■■■
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 ■■■■■
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 距離も時間も10倍なので、移動をマスで考えるとそのまま適用できるのでスマート。攻撃はこうなる。Average BAB + Average Str. Mod. + Size Mod. + Weapon Damage Mod. + Miscellaneous Mod.それぞの値の算出方法はちゃんと載っているので安心。Ranged Attackも想像した感じの通り。つまりDex. とかに変わっているだけ。計算サンプル例もついててすげえわかり易い。頭の悪い俺も感激。すげえ省略すると、攻撃でd20振って上の修正足して相手のUnit ACと比較して表を参照。Unit vs Unitなら何体に当たったか(というより計何回当たったかなんだけどね)の表を振り、Unit vs Individualなら何体の攻撃が(これも計何回当たったかなんだけどね)当たったかを振る。そしてダメージを算出。各種戦闘オプションや特殊能力まで考慮されている。そしてMoraleやOrderのルール。各命令毎にDCが決まっている。指揮官の能力も重視される。かっこええなぁ。地形のルールも記述がしっかりしていて良い。

 4章。
 魔法に関して3章で俺が何も書かなかったのはこの章があるから。Unit Battle用の魔法のルールと、PHB記載の魔法をUnit Battleでどう扱われるか、等々。例えばMagic Missileなら1本を1Damage Facterとして扱う、とかね。親切。新呪文5種。因みにTurn Undeadとかのルールもこの章。Monster等のSpecial Abilityもここ。

 5章。
 SkillとFeatをどうUnit Battleで使うかについて。新Feat8種。

 6章。
 この章が個人的には最高。ヤバい。面白い。Army Combat。もっと大規模な戦争のルール。大規模な軍勢の種類毎にDefensive Power、Offensive Power、そしてただのPower,の3種を算出し、その値に人数、修正をかけていく。そして出た値を使用して戦争ルールに従い損害を%で算出するというものだ。戦争のルールには以下の3種が用意されている。数ヶ月単位の戦争を一度に決定できるStrategic Conflict、数時間単位の戦争を解決するQuick Army Combat、毎時間を単位に戦争を解決するTactical Army Combatだ。個人的な好みはQuick Army Combat。戦術も楽しめるし時間もランダムで決まるので楽しい。また、この他に大規模行軍ルール(他の軍を追跡するルールも有り)、Community Size毎に常備兵、動員兵、エリート兵士の数量が明記されているのは感動的。傭兵についての記述や特殊な兵士を収集するルール、そして兵站の維持費に関しても少々。煩雑にならない程度なので楽だがもう少し煩雑でも良かった気もする。

 7章。
 Prestige Class。
 ・Death Dealer
  死を振りまく恐怖のシリアルキラー。HP関係無しに一撃で殺すDeath Blowの恐怖。
 ・Knight Commander
  完璧な指揮官。Order回数の増加はこのルールを使用していないと無意味だが。
 ・Shieldmate
  盾となり仲間を守る。DRが高くなる他に防御的攻撃できるわAoOは強化されるわで案外攻撃的。

 8章。
 シナリオのネタが少し。

 結論としては、うわースキップこれDMGに入れ忘れたルールなんじゃねーの? ってなモンで心のコアルール認定かもしれないですよ。ミニチュア本やミニチュア使った戦闘級ゲームの上位版として、戦術級ゲーム(10-50人で構成されたUnitを複数使っての数百人単位での戦闘)と、戦略級ゲーム(数百人〜上限無しの人数での戦闘)が座り良く収まる予感。キャンペーン世界での戦争もコレ1冊あれば安心。戦闘ルール以外の補給とか食料や水、時間管理や睡眠や気温なんかもっと重視して欲しかった気もするけど、細かいコト抜きにすればルールの粗いマングース製大規模戦闘ルールよりいいかもしれないですよ。俺ァこっち選ぶね。
[サプリを買ったらageるスレッド :310〜313]

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