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Wizards of the Coast
Complete Divineを紹介させていただきます。つたない訳と文に関してはご容赦を。
この本は多数の再録データを含んでいますので、3版との違いに主眼をおいた紹介を行おうと思います。
Chapter one:The Devoted
基本クラスが3つ紹介されてます。
・Favored Soul
Miniatures Handbookからの再録です。ソーサラー的なディバインキャスターでクレリックと同じ術を使います。レベルが上がるにつれてエナジーレジスタンスなどの特殊能力も得ます。
・Shugenja
Oriental Adventuresからの再録です。変更は特にないようです。これもソーサラー的なディバインキャスターですが独自リストであり、選択次第ではアルカナキャスター的にもなります。地水火風いずれかの属性を選ぶ必要があり、習得する術の半数は選択した属性の術でなければならず、また、対立する属性の術を習得できない。肉体的にはソーサラー程度。
・Spirit Shaman
トーテムから力を得る祈祷師。ソーサラー的に呪文を使うドルイドといった感じです。ただし、毎日ノウンスペルを切り替えることができます。インコーポリアルに関する特殊能力多数。
Chapter Two:Prestige Classes
この本のPrestige Classesのほとんどは以前紹介されたものの3.5e版です。簡単な説明に加えて、変化の大きいものは目立った変更点も紹介します。ただし、あまり細かいところまではチェックしきれないので見落としがあるかもしれません。
・Black Flame Zealot
ククリを使うアサシン的なクレリック。キャスターレベルは偶数レベルで向上。3版からの変更点は特になし。
・Blighter
自然を壊す悪のドルイド。アンデッドワイルドシェイプを使う。ex-druidからなるので呪文は一から習得し直し。目立った変更点無し。
・Church Inquisitor
宗教裁判官。悪を見破り、嘘を見破り、惑わされない。3版と比べて技能や能力が若干強化されました。
・Consecrated Harrier
宗教犯罪者を狩る人。聖騎士系。追跡に役立つ技能に長け、魔法も使う。3版と比べ、能力や呪文が若干弱体化。
・Contemplative
神格と直接接触し、大きな力を得た人。瞑想家。モンクのような特殊能力を得る。3版と違いPrestige Domainの概念が無くなったため、追加ドメインの選択に変化が生じた。
・Divine Crusader
ベースアタックはクレリックだがウェポンスペシャライズを得る。呪文は独自向上で、ドメイン一個習得し、その呪文しかつかえない。ただし、9レベルスペルまでつかえるようになる。
・Divine Oracle
神託僧。ディビネーションに優れ、不意を打たれづらい。3版とは前提条件以外はあまり変化無し。前提条件は、Knowledge(religion) 8、Skill
Focus[Knowledge(religion)]、少なくとも2つのDivination呪文能力。
・Entoropomancer
特殊なエネルギーを発生させる人。飛び道具として使うこともできるし、自分の周囲に展開して回復を阻害したり、ダイス目を改変したりする。キャスターレベル向上は偶数レベル。
・Evangelist
ドラゴン誌に載っていたのとは別物。伝道者。スペルキャスターではありません。交渉系技能の人。
・Geomancer
アルカナとディバインの力を織り交ぜて使う人。また、獣の要素を体にどんどん取り込み、肉体を改造していく。3版とあまり変化はないようです。
・Holy Liberator
CGのパラディン。3版のものとは基本は同じなんですけど、けっこう違いがあります。
・Hospitaler
パラディンに近い能力の上級職といったら良いんでしょうか。3版と比べてだいぶ弱体化されてます。呪文は1,5,9レベルを除いた継続成長となり、Featsも減りました。
・Pious Templar
寺院を守るための戦士。頑強さが売りで、バランスがとても良いです。名称は若干違いますがDoFの(悪名高き)Templarです。ウェポンスペシャライズの習得が3レベルになりました。呪文リストは、パラディンorブラックガードと同じです。
・Radiant Servant of Pelor
ターンと治療に優れるクレリックの本道を強化した人。
・Rainbow Servant
コアトルから神聖な力を授かったアルカナキャスター。キャスターレベルの上がりは若干遅いが極めるとクレリックスペルをアルカナスペルリストに加えることができる。
・Sacred Exorcist
悪霊&悪魔払いの人。3版と違い、エクストラターニングを得ないがスペルライクが増えた。
・Sacred Fist
ディバインキャスターの格闘家。この本の中で3版ともっとも変わったクラス。多くの特殊能力を失ったが呪文が継続成長型となった。
・Seeker of the Misty Isle
エルフの探検家といったところでしょうか。トラベルドメインや、旅に役立つ様々な能力を得ます。
・Shining Blade of Heironeous
刃にショックやホーリーなどのタレントを加えて戦う人。キャスターレベルも偶数レベルで上がる。3版と違いベースアタックが毎レベル向上するようになり扱いやすくなったが、上記以外の能力が無くなった。
・Stormlord
嵐のクレリック。武器に電撃系の能力を与え、空を飛びながら戦う。3版の能力に加えてジャベリンの取り扱いに長けるようになりました。
・Temple Raider of Olidammara
ローグクレリック。呪文は独自リストなので、クレリックの能力も持っているローグといった感じ。3版とあまり変わらないがドメイン獲得が10レベル目
・Ur-Priest
かつての信仰を捨て、悪に落ちたもの。呪文は一から覚え直し。3版とほとんど変化無し。
・Void Disciple
瞑想によりスクライの様な能力をはじめ様々な能力を得る。3版とは前提条件以外に変化は無し。
・Warpriest
集団戦に適した能力を持つ僧侶。自らもファイターなみの肉体能力を持つ。3版とあんまり変わっていません。タワーシールドがつかえます。
Chapter Three:Supplemental Rule
追加Featsなどを扱う章です。かなり強力なものが加えられていまして、特にDivine FeatsとWild Featsの強化が目立ちます。
Divine Featsは従来パラディンの使用が目立った印象がありますが、Divine Metamagicなどスペルキャスター向けのも増えました。
Wild FeatsはMaster of the Wildからの転載ばかりでなく、獣の特性のみを術者に与えるものも加わりました(例:チーターの脚力を得て移動力向上)。
他に、プレイに大きな影響を与えそうなものに、キャスティングタイムを減少させるメタマジックもありました。
なお、ExaltedやVile Featsの追加はありませんでした。
選択ルールでFaith Feats というのもありまして、キャラクターの信仰によって得られるFaith Pointというのを消費して特典を得るFeatsもあります。
Chapter Four:Magic Items
この章では新機軸のマジックアイテム「レリック」とスタッフの追加が載っています。
レリックは特定の神格に仕える者でないと使えない特別なマジックアイテムです。更に、使用には相応の実力も必要です。
使用条件は特定の神格を信仰していることに加えて、特定レベルのクレリックスペルが使えることか、True BelieverというFeatsを持っていて、規定のキャラクターレベルを満たしていることです。
コアルールに載っている神格各種につき2種類ずつのレリックが紹介されています。
Chapter Five:Deities
コアルール及びグレイホークワールドの神々に関して、簡単な説明が載っています。ドメインやフェイバーウェポンに変更が加わった者もありますので、導入の際には混乱が生じるかもしれません。従来プレステージドメイン扱いだったものも、通常のドメイン扱いとなりました。
Chapter Six:The Divine World
死後の魂の行方や宗教組織の取り扱いのガイドラインが載ってます。
Chapter Seven:Domains and Spells
多くの追加のドメインや呪文が紹介されてますが、ドメインはGranted Powerが変更されているものも多いので注意が必要です。
また、修験者用のリストも載ってますが、各呪文の説明には修験者のスペルレベルが記載されていないという問題点があります。
申し訳ありませんが、呪文は3版との差分をチェックするのは、手間がかかりすぎるので勘弁してください。
訂正
Pious Templarのスペルリストはパラディンorブラックガードです。
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