Mongoose Publishing

　PDFで97p。
　邦題は直訳で「典型的な誘惑する女達」なので「実録！妖婦」でキマリ。1ページめくると「これが引き替えす最後のチャンスだ！」とかなんとか書いてあるが、既に青魔法の封印を破った俺には馬耳東風。めくるめくるページをめくるめくるめくせかいへめくるめくる。

　1章は（って章仕立てとは明記されてないけど一応ね）イントロダクション。前説です。
　このシリーズについてのうわごととか、Quintessential Temptressに関しての解説とか。1ページなんのかんのと書いてあった後に、次のページ1ページに渡って魅惑的な名前を持つKumoさん小説が挿入されててそれでオシマイ。

　いよいよ本編。キャラクターコンセプト。マングースの基本。
　バランスあんまし考えずに勢いでソレっぽい能力を与えがちなマングースのお茶目な部分。人間で云うなら多分股間とかその辺。だからエロ系サプリなのかなるほどネ。「女優」「暗殺者」「高級娼婦」「奥様」「ヤンチャ姫」「新星」「女神の使徒」「奴隷」「スパイ」「街娼」「泥棒」「売春婦」。これらのコンセプトの他に、人間以外の種族のコンセプトも提案してますさすが多様な人種がウリなD&D3rd。「ドワーフおっ母さん」「黒エルフのSッ気女主人」「ノームの性技術者」「半エルフの夢紡ぎ」「ハーフオーク部族操作者」「*博愛の*ハーフリング」、淡白なエルフ達には無しなのが笑える。因みにそれぞれのコンセプトの構成は推奨クラス、冒険指針、ロールプレイ指針、ボーナス、ペナルティで構成されていて、ボーナスがたまにイカれてるのは前述の通り。

　次はプレステクラス。また順番に書いていきます。
・魅力的な話術とエロテクで情報を集める「調査者」
・レベルが上がる毎に周囲を騒がす「愛の権化」
・支払いの悪い客をいてこましたりする「ギルド（何のギルドかは書かなくてもわかるよね？）の用心棒」
・自分で売春宿を経営する「*家の*貴婦人」
・保健体育の先生「ロマンス顧問」
　これらの魅力的（？）なプレステクラスが君達を待っています。いや待っていてもならないか。

　そしてスキル。既存のスキルを使って収入や地位を＜Appraise＞したり、エロトークや行動を暗号化して＜Decipher Script＞したり、いくつか紹介されてますが、新スキルも登場してます。その名も＜Nookie＞エロ事師になるには必須。ちょっと飲んでるとボーナスあるけど飲みすぎるとペナルティってトコが細かくて笑える。あといろんな人生経験（要はスキル）は役に立つと修正表を見て思うコトしきり。
　スキルだけでなくこの章にはエロテクニックの提案、フェチズムの提案、武器や鎧やその他道具・クラス用アイテムのアレな使い方・改造の提案なんかがされていて、ロールプレイ的にも安心。いやネタがあるという意味での安心で使って安心ってワケでもないけど。ロールプレイといえば、様々なパトロンの姿や、人間外生物の愛人に関しての記述なんかも。例えばVerminなら……「Just no.（マジ勘弁）」みたいな。いや、他の項目は（書ける項目なら）マトモに書いてありますよ。

　次はフィート。アレなフィートが14種、フィートの新たな使い方が5種追加。例えばGuildmistressなんかはLeadershipの効果をほぼ2倍にする強力さ。2人目のCohortを得てみたり、Followerが2倍に増えたりとやんややんや。新たな使い方はAmbidexterityを使う事により、Nookieの二度振りを可能にするなんてのも。当然両手使用によるペナルティは受けるんですがね。

　武器と防具と道具。武器は11種。弾1種、改造3種。
　錘を仕込んだ髪留めなんてのも。鎧は亜種や加工を含めて7種。アボレスの皮だのハーピィの羽だのピカチュウの皮だの物騒な。通常アイテムは8種。性病チェック薬だの媚薬だのと。マジックアイテムは武器修正5種、武器3種、ポーションと毒が5種、その他アイテムが4種。価格が載ってない珍品中の珍品の服が3種。

　次は町に関しての色々。
　アノ手コノ手で金を稼ぐコトに関して、地区や法と罰の記述なんかが。罪チェックのルールは結構面白い。法と罰に関する簡易ルールとして良く出来た出来。こういうのが1つあると便利。普通に使える。次は各階級に潜む甘い罠の記述。ルールは無し。DCのある罠とは違うってワケだ。その次はギルドに関してのあれこれ。各種ギルドの紹介。ルールは無し。そして最後に67pから色々なルールが…でももう眠いのでおやすみ。

　最後のページに青魔法PDFの広告がありました。
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