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Dragon誌連載 Living Greyhawk Journal 3E対応
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Wizards of the Coast
#290
The Death Knights of Oerth Part One/オアースのデス・ナイトたち(その1)
死の騎士(デス・ナイト)と呼ばれる強力な(そして幸いにも希少な)アンデッドの起源と歴史。そしてテンプレート。グレイホーク・ワールドガイドの大王国防護騎士団の項でも触れられている、デーモンを解き放ったカーゴス卿/Kargosと、彼に従った13人の裏切りの騎士のお話。
Window of he World/世界の窓から
3ページにわたるサム・ウッド/Sam Woodのスケッチ集。アローナ、ネルル、アイウーズのような神格や、ジョフのジャイアント殺し、アメディオジャングルのスエル人といった一般的な絵、ホーガ/Halga、オーシア/Althea、ナル/Nullといったアイウーズの重臣、そして八者の円/Circle
of Eightの面々が描かれている。サイズはいろいろ。顔だけのアップもあればぶち抜きほぼ全身とかも。
#291
The Death Knights of Oerth Part Two/オアースのデス・ナイトたち(その2)
#290で概説されたデス・ナイトの、個々人のデータ、設定など。
#292
新モンスター、ブラッド・ゴーレム・オヴ・ヘクスターと平和的な植物人間Marodin(2本足?で歩く知的な植物)。ちなみにブラッド・ゴーレムの外見は、その名に反して液体ではないではない。鋼鉄の鎧をまとった殺戮マシーン。すげえカッコイイ、イラストも。常時血を垂れ流しながら動く。そして定期的に血の供給が必要。
アーリッサ/Ahlissaのザヴナー大王に使えるドルイドと、サス森/Suss Forestをパトロールする高レベルアーケイン・アーチャーの設定。どちらもハーフエルフ。イラストつき。
#293
Place of mystery: Spinecastle and Veralos/スパインキャッスルとヴィラロス
ここで言うスパインキャッスル/Spinecastleとは、同名のボーン・マーチの首都にある城砦のこと。何百年も大王国防衛の一翼をになっていた要塞であったが、共通暦563年にヒューマノイドの軍勢に攻め落とされて現在にいたる。とまあ、このあたりまではグレイホーク・ワールドガイドの内容が詳しく書かれた程度の内容だが、これに加えてDM’s
Noteとしてシナリオで使えそうな裏話が書かれてる
Veralos/ヴィラロスとは、所在の知られていない幻の古代都市。ザギッグや若き日のマーリンド、キーオタムらThe Company of Seven/7人の仲間が発見し、そこから宝を持ち帰ったとも言われているが。とにかくこの古代都市の設定には有名人が出てくる。それも現在20レベル〜神クラスの。こっちの設定としても面白い。
A Splintered Sun
オンウォルの要する騎士団The Order of Golden Sunとその精鋭The Glaives of Azharadianについて。古のエアディ族の大将軍にして英雄神ジョイディー/
Johydeeの息子、生涯1度たりとも戦いに負けるのことのなかったAzharadianの伝説と、その名を冠するエリート集団の設定。
上級クラスThe Glaive of Azharadian/ザ・グレイヴ・オヴ・〜はハイローニアスを信仰する騎士で、hpが0〜−9になると【耐久力】にボーナスがつく(そしておそらくはhpが1以上になる)特殊能力や、使っているロングソードかバトルアクスにKeenやHolyの特殊機能がつく能力がもらえる。
#294
Artifact of Oerth/オアースのアーティファクト
初めにアーティファクトとは何なのか、グレイホーク・キャンペーンでどのような位置を占めるべきものなのかといった一般的な説明がなされている。続いてメジャー・アーティファクト4つ(The
Chalice Everlasting、The Crook of Rao、Druniazth、Kuroth’s Quill)が解説されている。
#295
Demon5種類の紹介。
#296
グレイホーク・ワールドガイドのさくいん
(原書のGreyhawk Living Gazetteerにはさくいんがついていなかった。ニュースはお休み。)
#297
CHAMPIONS of Vengeance/復讐の勇者たち
The Knights of the Chase/追跡騎士団
組織的な騎士団というより、“召喚者”トライセリオン/Trithereonに従い、悪政と戦う騎士道精神の持ち主たちを指す総称に近い。旧大王国全域でアイウーズや緋色団に立ち向かう。上級クラスThe
Knight of the Chase/ナイト・オヴ・ザ・チェイスはそんな騎士になれるクラス。犬や鷹がついてきたり、4レベルまでのクレリック呪文が使えるようになったりする。混沌にして善の属性をもち、神の名においてそれなりの功績をあげたトライセリオンの信者だけがなれる。
ちなみに、大王国防護騎士団/Knight Protectors of the Great Kingdomとは別モノ。こちらはSword and Fist(未訳)でまさにKnight
Protector of the Great Kingdom/ナイト・プロテクター・オヴ・ザ・グレート・キングダムとして上級クラスになっている。こちらは秩序の属性限定。
記事の最後には有名な騎士が3人挙げられている。クラス、レベル、能力値、属性と設定だけ。クラス構成はクレリック8/ファイター3/ナイト〜5、ローグ1/ファイター5/レンジャー1/ナイト〜4、ファイター7/ナイト〜6。いずれ劣らぬ赫赫たる武勲の持ち主で、うち2人は年齢的にもベテランの域にかかっている様子が読みとれる。
#298
THE VAULT OF DROW/ドラウの穴
ダークエルフ(ドラウ)の巨大都市Erelehei-Cinlu/エリールヘイ・センルーの設定。都市そのものの設定+NPC4人、データイラスト付きで13ページ。もちろん都市と周辺地域の地図含む。主要な貴族8家の設定とロルス配下の半神/Demigod、半神/Demigoddess、英雄神/Hero-goddessの設定で3ページ。
NPCはドラウのウィザード、ローグとマインドフレイヤー、バグベアの賞金稼ぎ。
#299
Heroes of Onnwall/オンウォルの英雄
緋色団/Scarlet Brotherhoodに侵略されたオンウォル自由国/Free State ofOnnwalの自由オンウォル側指導者ふたりの詳細な設定。ジアン・デストロン/Jian
Destron(28歳)とレイクヘル・チャート(推定年齢45歳以上)
ふたりで3ページ。イラスト付き。
#299
ALL OERTH'S ARTIFACT/オアース・アーティファクト大全
オアース/Oerthのほとんどのアーティファクトを網羅するリスト。ただし名前のついていないものや冒険のネタになりにくいものは除く。
全80個以上。とはいえリストなので名称、出典、備考の3項目だけ。例)「ソード・オヴ・カス ダンジョンマスターズガイド(1e)、ダンジョンマスターズガイド(3e) 吸血鬼カスがヴェクナを殺す際に使用された、そしてその破滅に永遠に関わることになった悪名高い剣。」
#300
DENIZENS OF DARKNESS/闇の住人
エレリールヘイ・ドラウ絡みのNPC5ページで8人。8人の内訳はアサシン3人組とヒューマンひとりにスペルキャスター4人。全員データとイラスト付き。
#301 GREYHAWK’S BEGGAR’S UNION/グレイホーク物乞い連合
グレイホーク市の物乞いギルドの設定ではあるものの、グレイホークの内政面の設定が多分に含まれている。共通暦498年に自由都市になって以降におこった盗賊ギルドと、その抗争の歴史。物乞い連合の発生と盗賊ギルド、市政府との関係などが592年まで年を追って書かれている。当然この話には市長ネロフ・ギャスギャル/Nerof
Gasgalや盗賊ギルドのボス、Org Neshen/オーグ・ネシェンの名前も普通に出てくる。
ちなみにBeggarmaster/物乞いの長と呼ばれるリーダー、Gaspar/ガスパールはローグ3/ファイター8のマルチ。物乞いという言葉とは似ても似つかぬまともな装備ときらびやかな格好をしてて、いつかは市長の座を、と狙っているらしい。
物乞いとしての生活と、上納金のシステムや、連合が行っているサービスもしっかり載っている。サービスは主に諜報活動なんかに役立つ感じ。
#302 MASK OF IRON/黒鉄の仮面
共通暦477年にはじまる千旗戦争/the Battle of Thousand Bannersで大王国の侵略を経験した黒鉄連盟/Iron Leagueが立ち上げたスパイ組織Mask
of Jade/翡翠の仮面。これがグレイホーク戦争で緋色団に壊滅させられ、再建後は英雄神ジョイディー/Joydeeを崇拝する、オアリディアン/Oeridian民族主義をおびた集団に変わったという設定。
上級クラスMask of Johydeeはその名の通り、上の組織の構成員をあらわすクラス。神聖呪文を使えるローグ系クラス。属性は中立にして善オンリーなれど裏切り者は容赦無し。
#303
(おやすみ)
#304
Place of mystery: Gateways to Adventure
The Dragonshead Barrows/
オンウォル半島のヘッドランド丘陵には莫大な財宝が眠っている、という話。ドラゴンの巣が多くあることや、先史時代の王の墓があることなどがその理由として挙がっている。
The Hool Beacon/
フール沼地、ジャヴァン川、恐怖森林などの設定らしい。固有名詞がどんどん出てくる。
#305
(おやすみ)
#306
Paladins of Greyhawk
特定の神格に従うパラディンをクローズアップした記事。信仰ごとのパラディンの称号や信条をあらわすひとこと、そして聖騎士団の歴史や現状、活動拠点のある地域などの詳しい解説が載っている。そして各Patron/守護神ごとの特技も。
例えばラオ/Raoのパラディンの称号はEnvoysやHeraldで「使者」という意味合いなのに対して、ペイロア/PelorだとCrusadersで「聖戦士」といった趣。聖カスバートをPatron/守護神とするパラディンの一般的な信条は「人の本質は、その手でも心でもなく、精神ではかられるものである」とか。
名前の挙がっている神格はマイアヘン/Mayahein、マーリンド/Murlynd、ペイロア/Pelor、ラオ/Rao、聖カスバート/St. Cuthbertの5柱。それぞれのスペシャル特技は、盾の乙女らしく信仰の恩寵/Divine
Graceを他人にも与えるマイアヘン、グレイホークでも銃が使えるようになるマーリンド、クレリック並のアンデッド退散能力を持てるペイロア、特殊能力に魅力ボーナスではなく判断力ボーナスを適用できるラオ、悪を討つ一撃で混沌も討てるようにななりさらに回数も増える聖カスバート。
データもそうだけど記事全体としても、枠にはまりがちなパラディンに個性を出す助けになりそう。
3.0e対応のLiving Greyhawk Journalはここまで。次はDungeon誌103号から3.5対応です。
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