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d20 Mutants&Masterminds

Green Ronin Publishing $32.95
公式ページ:http://www.greenronin.com/cgi-bin/product.cgi?prodid=2001

 まずこのMutants & Mastermindsって本は値段の割に「薄いな〜」って印象を与えるのな。サイオニクス・ハンドブック並の厚みで192ページで$32.95。フルカラーだからか。全体としては10の章に分かれてて、序章にあたるとこには12種のサンプルキャラクターが掲載されてる(これかなり重要)。カバーイラストがなんか、マーヴル・コミックみたいな着色&タッチでもしやと思ったら、やっぱりそっち方面の人も関わってるみたい。

 さて本編。
 第1章はパワーレベルについて(2ページ)。スーパーヒーローもののシステムによくある、クリミナルファイターから神ふうヒーローまで再現できるシステムで、1〜20のランクが設けられてるよ。このレベルによってキャラクター作成用のパワーポイントや攻撃ボーナス・防御ボーナス・技能ランクやパワーランク、ヒーローポイントの最大値等が設定されると(標準的は10)。ここでもらう作成用のポイントをやりくりして、キャラクターのあらゆるパラメータを購入&自作するってのがこのシステムの基本にしてほぼ全てなのな。

 第2章は能力値について(2ページ)。これは他のD20システムと同じような記述だから、語る事はないなぁ。ちなみにPCは能力値8点から購入なので、7以下の能力値はあまり気にしなくていいかも。

 第3章は技能(10ページ)。技能自体の解説と40種類の技能ごとの個別説明。

 第4章は特技(12ページ)。通常の特技とスーパー特技の2種類に分類されてて、常動するような超常能力(四肢の追加とか壁を歩くとか)は特技として獲得するものみたい。手先を持てる《Minion》とか、相棒を持てる《Sidekick》なんかの面白い通常特技もあるし。

 第5章はスーパーパワー(44ページ)。このゲームのキモ。93種のパワーから好きなものをそれぞれ決まったコストを消費して獲得、キャラクターの超常能力を身に付けるのさ。パワーは追加消費する事でレベルを上昇させる事ができるけれど、コストが倍々で増加するから、パワーバランスもそこそこ考えられてるようだよ。あと追加効果や欠点を盛り込む事で、基本コストが増減するのな。リスト見た限りではマゴットみたいな能力が無いっぽいけども、自作ガイドラインもあるから無い能力は自分で何とかしなさいってカンジな。

 第6章はキャラクターの個性付けに関する章(6ページ)。ここでのみ語られる財産関係の追加特技は、アイアンマンとかバットマンとかやりたいなら要注意かも。また、叙事重量の限界がパワーレベルで変動するとこや、パワーポイントを増やせる代わりに深刻な問題点を付加する弱点の項目も重要。ちなみにガジェットは次章のデバイスとスーパーパワーの組み合わせで作るのだ。

 第7章はデバイスについて。つまり装備品についてなんだけど、一般的な武器防具から、乗り物、本部、魔法のデバイスや銘入りのデバイスなんかにも触れられてるよ。14ページ。

 第8章は戦闘。運用自体は、飛行とか凝視攻撃とかが増えて、機械攻撃の無い基本D20システムの戦闘ルールを使用してるね。ただ、このゲームは選択ルールを用いないとヒットポイントを持てなくて、かわりにチェックボックスにダメージを付ける方式になってるんよ。んじゃダメージはどうなるんだってと、相手の攻撃が命中すると、相手のダメージボーナス値+15をDCとしたダメージセーヴィング・スローを行うって寸法。ここでセーヴできればダメージは一切無し。失敗したらダメージ1点。大きめの失敗したらダメージ1点&朦朧状態、かなり大きい失敗したらダメージ1点&意識不明(ないし行動不能)。大きすぎる失敗はマッシブダメージ扱いで、瀕死になったり即死したりするよ。個人的にはアメコミっぽさを表現できる分、ヒットポイント制より良いと思う。派手で楽しげで、度を超すとデッドリーって風かな。18ページ。

 第9章はマスタリングについて(12ページ)。ゲームバランスのためにはプレイヤーへダメ出しする必要を説いてたり、運営上の指針が色々書かれてるよ。あと、シナリオ以上のイベントをランダムに決めるチャートとかも。敵についての作成方法や世界を構築する上での指針なんかもあるね。

 第10章は「ジャス…もとい、フリーダム・リーグ」ってシナリオだね。9ページ

 まだ動かしてもないどころか、流し読みしてるレベルだから何とも言えないけど、個人的にはスーパーヒーローモノとして高い水準にあるゲームじゃないかなと思うよ。この種のシステムってGURPS SUPERSとMarvel Super Heroesくらいしか触れてないから比較するには弱いけど、SUPERSよりは遊びやすく、Marvel Super Heroesよりは面倒って印象かな。キャラクターの自作が思うようにできる点ではMarvel Super Heroesより優れてるし、★★★★☆

補足〜。
 巻末にはおまけとしてサンプルビラン(悪役)のデータと、タクティカル戦闘用の紙の組み立て式コマ(サンプルキャラクター&ビランの絵が描かれてる)が付いてます。 [d20:398-401、403]

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