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Wizards of the Coast(http://www.wizards.com/)
公式サイト(http://www.wizards.com/dnd/main.asp?x=dnd/welcome,3)
製品ページ(http://www.wizards.com/default.asp?x=products/dndacc/882420000)
2001年9月/ハードカバー/224ページ
ISBN 0786918508/29.95ドル
コスモロジーは前のまんまだね、多分。一応サンプルで他のコスモロジーもあるけどおざなりだな。で、このコスモロジーのGreatWheelってやつを図解してるんだけどさ。なんとCG! なんてゆうかCGって感じなんだよ。なんかプレーンを研究している学者の部屋にあるオブジェみたいだ、いいね。
まずは各プレーンのそれぞれの説明の前に時間や重力や形などの説明をしている。あとはプレーンのあり方とかな。んで次は待望の種族やプレステージクラスなどキャラ関係。ECL+4・+5! 悪魔がPCで選択できるのか?!そんな種族説明だ。プレステージクラスはおさげがチャーミングな「神のエージェント」、神官戦士だな。続いて、こいつは鍵やらピッキングの道具やらをジャラジャラ持ったダンディな「ゲート押しかけ人」。こいつはゲートに押し入るんだろうな、ポータル関連の能力が多い。更に佐々木健介がやってたパワーウォリアーみたいな「プレーン英雄」、異世界の英雄だ。次々に苛酷な環境に慣れていく古強者だな。最後に控えしは男のくせに纏足がキュートな「プレーン移動屋」、8レベルまでいくとプレーンシフトが自在に使えるんだ。で、次は魔法。プレーンでの魔法の働きの説明とプレーンな魔法だ。26個魔法が追加された。
それらが終わったら各プレーンの解説が始まる。まずは我等がマテリアルプレーン、まあ説明は少なめだ。
次は天国地獄へ繋がるアストラルプレーンの説明。時間も重力も無い世界だ、腹がすかないぞ。因みに移動は精神的に行われる。ルールではインテリジェンスで移動だ。死んだ神様やらギスヤンキの町や城やらがアストラルプレーンの名物らしい。
次はカウボーイビバップだと位相空間って呼ばれてそうなイセリアルプレーン。重力は無いが時間はあるんだ。こっちの名物はなんといってもイサーカーテンだ。オーロラみたいないろんな色のカーテンはあっちこっちの世界に繋がっている。思わずあの世に行ったりファイヤーエレメンタルプレーンで焼かれたりしないようにしよう。他にも危険なイサーサイクロンって竜巻に巻き込まれるのは危険だ、逃げろ。
次はプレーンオブシャドウ、影の世界だ。サガフロンティアにあったなそんな世界。重力も時間も表のマテリアルプレーンと同じ感じだけどここは影のプレーン。光を起こすのが大変なんだ。灯りや炎の魔法もDCチェックが必要だ、やんなるよな。マテリアルプレーンと表裏一体のこの世界。影を使う魔法なんかはここに深く関わっているらしい。
次はインナープレーン、内的世界?!そのわりには活発な世界だ。ここにはエレメンタルプレーンとエナジープレーンがあるんだ。知ってのとおりエレメンタルプレーンは4大精霊が基本。エアー・アース・ファイヤー・ウォーターの4つの世界はそれぞれそればっかりの世界だ。言い忘れていたがアストラル・イセリアル・シャドウを含めて各プレーンにはエンカウンター表がある。でも地図とか書いてないから旅はDMの想像でやるしかないな!まあ危険だからちょいと入るくらいか。面白いのがネガティブエナジープレーンとポジティブエナジープレーンだ。世界は4大元素に加えて正負のエネルギーでできていたという事が発覚。
その次が恐らく皆が気になるアウタープレーン、あの世だ。天国から地獄まで、善から悪まで、法から混沌まで、16個のプレーンの揃い踏みだ。それぞれのプレーンの解説と簡単なそのプレーンの図解があるけど疑問がある。あんまり大きい世界に見えない。つうか箱庭世界みたいだ。本当にここにあの世の膨大な人数が納まるんだろうかよ!? 因みに強力な存在のデータはティアマットとバハムートだけだ。でもHP4ケタかよ、さすが神だな。んでアストラルプレーンにはアウトランドっていう最果ての世界がある。これが一番GreatWheelでも外側だしな。ここの中央にカリン塔みたいなのが立っていてその上にあのシジルがある。アウトランドの中央にして全部のプレーンへの掛け橋の街、冒険者なら一度は行ってみたい場所だな。
プレーンの説明の最後はデミプレーン。いろんな小さなプレーンが生まれては消えていくらしい、そんな小さなデミプレーンの解説だ。なんでもあの悪名高きレイブンロフトもデミプレーンの1つらしい。そんなデミプレーンをランダムに製作する表がある。色々なデミプレーンが作れるぞ。いくつかデミプレーンの例もある。
プレーンの紹介の次はやっとクリーチャー。プレーンだけあっていろんな変な生物がいるな。バリアーとかいう善の生物は山羊版のケンタウロスだ。天使に見えない天使達や見た感じ悪魔そのまんまの悪魔もいる。デモンは3種類、デビルは2種類追加だ。その他にもエレメンタルプレーンに住むジンやアストラルのギスヤンキとかな。アウタープレーンの1つ混沌の世界リンボーに住むギスゼライも載ってるよ。リンボーの解説のところでのカンフーアクションの絵はジェット=リーもオドロキだな。気に入ったのがMERCANE、プレーンを渡り歩く商人だ。悪魔的外見の背の高い人間型種族なんだよな。エレメンタルもパラ=エレメンタルっていう混合エレメンタル生物も追加されてるよ。増えすぎだな。いいけど、寧ろ歓迎。で、次に控えしはユゴロス。CEのデモンでもLEのデビルでもないNEの悪魔達だ。レビューの最初の方で書いた追加種族はこいつらなんだ、悪いやつらだな。ECLが明記されている2種類のユゴロスのほかにもう2体ユゴロスがいるよ。種族テンプレートにはハーフエレメンタルが登場。これで例のあのシナリオを買ってない人もハーフエレメンタれるぞ。あと、影の世界のシャドウクリーチャーやエレメンタルなエレメンタルクリーチャーが用意されているが。特筆すべきはウッドエレメンタルクリーチャー。なんだよウッドレメンタルって、木の精かよ。あと「公論生物」っていうローフルな、あまりにもローフルな生物が笑わせてくれるよ。最後におまけとして自作コスモロジーを頑張る人の為にネタ振りしてるな。夢の領域をプレーンにしてみたらどうよ?!って案らしい。他にも鏡の世界や精霊世界やコールドエレメンタルプレーンや木のエレメンタルプレーンとかが色々紹介されている。まあその辺は買ってから読めってところだな。
読み物としては面白いので五つ星。実用性はどうだか。でも悪魔とかがやってくる時のネタに深みが増すかも。まあ買って損は無いよ、以上。[D&D 1:261-264] |