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Wizards of the Coast(http://www.wizards.com/
公式サイト(http://www.wizards.com/dnd/main.asp?x=dnd/welcome,3
製品ページ(http://www.wizards.com/default.asp?x=products/dndacc/882440000
2001年10月/ハードカバー/256ページ
ISBN 0786920157/29.95ドル

 AD&D版OAやL5Rをよく知らないので、それによる不備はご容赦を。

 さてOA。世界はL5RのRokuganを基本としているため、種族やクラスもそれに合わせたものになっているようです。種族はPHBの種族についても簡単に書かれてますが、5種類の種族が追加されてます。中には亀ニンジャのボスみたいなNezumiや、晴天大聖とかハヌマーンを連想させるVanaraなんてものもあって、個性的で独特の雰囲気を醸し出していますね。ちなみに追加種族のひとつHengeyokaiはECL+1(1レベル上として経験点を扱う)です。

 続いてクラス。PHBから流用するクラスの簡単な説明と5種の新クラスが紹介。Samuraiは1レベルSpecialのおかげでKatanaとWakizasiがロハな上にWill-STがgoodですが、かわりにHeavy ArmorとShieldが使えません。他はFighter並です。あとLawful限定。Bardに当たるクラスが消えて、DruidとClericはShamanに合併して、PaladinとWizardはSoheiとWu jenに形を変えたような印象です。またRokugan独特の「Clan」というものが随所に幅を利かせていて、SamuraiのBonus FeatsとShugenjaの修得呪文に影響を与えています(あとHumanのClass SkillとFavored Classにも)。

 プレステージクラスは17種類あって、全体的に戦闘系主体ですが、そうではないものも4種くらいあります。特に変身能力者用に変身能力を強化するShape Shifterやシマの一般市民を守るYakuza(Yakuza Knowledgeでシマのことは何でもわかる!)などは面白そう。戦闘系プレステージクラスはほんとにさまざまですが、熊に変身するBear Warriorや新規技能のIaijutu Focusで与える追加ダメージを増強し、イニシアチブにボーナスが付いたり二回攻撃がstandard actionとして行えるようになったり鎧を着ずに刀を持っているとACボーナスがあるIaijutu Master(Lawful限定)や、体に入れた彫り物のガラによって身に付ける特殊能力が変化するTattooed Monk、極めるとWhirlwind Attackをstandard actionとして使えるWeapon Master(Kensei)など、面白そうなもの満載です。

 次はSkillとFeat。新規技能はIaijutu Focusのみですが、居合い勝負に勝つとダメージへ達成値に応じたダイスボーナスが付くという強力な技能です(最大+9D6)。基本クラスではSamuraiとSoheiのみのClass Skillです。FeatはほとんどGeneral Featsで、Item Creation Featsに護符やクリスタル武器作成のFeatsもあったりします。しかし所属Clanによって獲得可能なものが規定されるので、思った程多彩なFeatを使いこなせるようにはならないようですね(多くて9種、少ないと4種)。

 で、Descriptionと装備です。ここで種族の年齢や身長体重などを決めます。なんか名前を決めるための音節表があって、ここから抜き出したものを組み合わせるよう推奨されていますね。「BI」とか「SHA」とか「PO」とか。女性は名前の最後に「-ko」を付けることがあるとか(笑)。惜しいのはダイスロールで決定できるようにはなってないところです。面白そうなのに。武器はPHBからRokuganで使えるものとRokugan以外で使えるものを名前だけリストアップした後にOA独自の武器防具が紹介されます。全体的に真面目に日本と中国を主体とした武器防具を扱ってますが、チャクラムが紛れ込んでいたり、Kappa Shellという亀の甲羅がNezumi戦士の防具として紹介されてたり、相撲の行司が持つようなTessenがBucklarとして使うものとされているなど、ツッコミどころもあります。

 戦闘の項。これは4ページ程度を使用して、マーシャルアーツ・スタイルの選択や、それによって最終的に獲得するMastery Abirity、Iaijutu Combat、Psychic Duelを解説しています。Samurai系とMonkが強くなりますよ。

 次が魔法ですが、PHBのSchoolに当たる概念が5行的なものに変わっています。木火土金水と、それに当てはまらない呪文、どの属性としても扱える呪文といった形です。ドメインも新たなものが用意されていますね。新規追加された呪文はおおむね普通のものですが、自分が巨大化するGiant Sizeや小さくなるMinute Form、スカーフを伸ばして攻撃するIron Scarfなど、面白いものも
結構あります。

 第8章がマジックアイテムです。まあいろいろと。Clanがらみのものも多く、面白い物では魔法の武器ではないけど非常に鋭利だから+2natural enhancement bonusが付くKakita Katanaなんてものも紹介されています。また、新登場のTalismanは3レベルまでの呪文を封じられた装飾品です。Activeにすると力を失いますが、発動に特殊な技能や呪文行使能力は必要ありません。standard actionになるものの、AoOも起こりませんし、結構便利かも。

 9章はモンスター。割と有名な東洋モンスターが紹介されています。DragonとしてLungが何種類も紹介されてますし。Mamonoが変化するモンスターでBakemonoがゴブリン扱いなのが少々??ですが、十分なボリュームがありますし、読んでて面白いです。尚、こちらにもHengeyokaiは紹介されてますが、CRは1/2。敵としての強さと味方としての強さはかなり違うようです(戦闘能力以外の評価が大きいのでしょうね)。

 残るはコスモロジィを含めたキャンペーンのデザインやRokuganとShadowlandの大まかな解説、各ClanやShadowland独自のNPCクラスなどが3章かけて紹介されています。

 全体的にかなり面白いという印象ですね。実際使ってみるとどうなのかは結構未知数ですが、個人的にはぜひともこれを使って遊んでみたいですね。自分的には星5つ。[D&D 1:275〜277・279]

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